先日、中之島の国立国際美術館で開催されている

「BABEL」
ボイマンス美術館所蔵
ブリューゲル 「バベルの塔」展

へ行ってきました~。

国立国際美術館は近所なのでしょっちゅう行っております。
ランチに行った帰りにふらりと立ち寄ったり・・。
気になる展覧会があれば前売券を購入して心待ちにして行ったり・・・。です。

現在、開催中の
「BABEL」
ボイマンス美術館所蔵
ブリューゲル 「バベルの塔」展  

↑は予告された時点で「行きたい♡」と思っていたので
前売券を購入していました。

B1のチケット売場横のスペースにはいつも撮影に最適です♪
今回もパチリ📷

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展覧会はB3で開催されています。
エスカレーターで降りていきま~す。

今回の展覧会は大きく8つに分類されています。

①16世紀ネーデルラントの彫刻
②信仰に仕えて
③ホラント地方の美術
④新たな画題へ
⑤奇想の画家 ヒエロニムス・ボス
⑥ボスのように描く
⑦ブリューゲルの版画
⑧「バベルの塔」へ

では番号順にみていきたいと思います♪

①16世紀ネーデルラントの彫刻
まずネーデルラントについてですが、「低地の国々」を意味します。
現在のベルギー・オランダ・ルクセンブルクの3か国の低地地域のことです。
そう!低地地域で海抜以下の場所も多いのでよく洪水が起きてしまうのです。

さて展示物ですが、木製の彫刻です。作者不詳の物が多いのですが
どれも細かくて素晴らしい!
題材は聖書に基づくものが多いです。
聖人の表情、髪の流れ、衣服のドレープ等が生き生きと表現されています。

360度見れるように展示されているので裏側から見るのも楽しいかも。
裏側まで細かく彫られている物や、木の質感がそのままの物など。

②信仰に仕えて
個人的にはここの展示が好みです。
ここは絵画です。
題材は聖書や聖人です。
その中でも「枝葉の刺繍の画家」作の「聖カタリナ」「聖バルバラ」が素晴らしいと感じました。
作者の「枝葉の刺繍の画家」は名前ではありません。
作品中に描かれた枝葉がまるで刺繍の様に見える為、そのように呼ばれるそうです。
「聖カタリナ」「聖バルバラ」はともに殉教したキリスト教の聖女です。
気品のある落ち着いた美しい表情に心打たれます。
そして描かれている衣装が緻密で素晴らしい。美しい刺繍模様がリアルです。
思わず近づいて見入ってしまいました。

③ホラント地方の美術
ここは人物の肖像画や聖書を題材にした絵画です。
肖像画の人物は地方の貴族?でしょうか?
名前に「フォン」がついていたら貴族?という認識です(笑)
ここでは「ヨセフの衣服を見せるパテポルの妻」が見どころではないでしょうか。

これも聖書を題材にしています。
ヤコブの一番のお気に入りの息子ヨセフは他の息子から疎まれ
エジプトのパテポルに売られてしまいます。
パテポルの留守中にその妻から誘惑されたヨセフは拒否しますが
上着を置いてきてしまいます。プライドを傷つけられたパテポルの妻は
夫にヨセフの上着を見せて「襲われた」と嘘をついたため、ヨセフは
投獄されてしまう・・・という話です。
絵の左上には牢獄へ連れて行かれるヨセフの姿が小さく描かれています。

④新たな画題へ
こちらも絵画です。題材はやはり聖書や肖像画が多いです。
何が新たな画題なのか?風景や静物画のことなのかな?

しかしやはり聖書を題材にしたものに惹かれる私・・・。
ストーリーを想像しながら観賞するのが好きなのかな?
ここで気になったのは「ヨアヒム・パティニール」の
「ソドムとゴモラの滅亡がある風景」です。
「天球の城ラピュタ」好きな方なら「ソドムとゴモラ」ご存知ですよねー?
ムスカの台詞にありましたものねー(笑)

ってこちらも聖書のお話なのですが・・・。ラピュタに結びつけてしまう私・・・。
赤々と燃える炎の中で都市が滅亡し焼き尽くされている・・と考えると恐ろしい。

⑤奇想の画家ヒエロニムス・ボス
ここは題の通り、ヒエロニムスの絵画を主に展示しています。
この方の絵は主に聖書を基にした寓話です。
聖書の内容も良く分かっていない私には寓話も理解できません・・・。

でも大丈夫!(笑)
ちゃんと見るべきポイントが拡大されてい解説文もあります。
先に解説を読んでから作品を鑑賞すると、「へー」「なるほどね」となるのでは??
ある動物が意味すると事柄やシンボルなど理解できるかと思います。

⑥ボスのように描く
こちらは⑤のヒエロニムス・ボスの作品に基づくもの・・や模倣などです。
ヒエロニムス・ボスに影響を受けた画家の作品?なのでしょうか。
作者不詳の作品も多く展示されています。
このエリアには特に詳しい解説文も無かったように記憶しています。
ですので正直絵の内容はあまり理解できませんでした。
勉強不足です・・・。はい。

でもとても細かく描かれていて、知識のある方が見たら意味のある作品なんだろうな
と思われます。

⑦ブリューゲルの版画
ここは題の通りブリューゲル作の「版画」です。
やはり聖書に基づく寓話が題材です。
「七つの大罪」などなど・・・。
版画なので、色彩はありません。そして作品のサイズも小さめです。
館内の照明も落としてあるので、目がしょぼしょぼしてしまいました。

目が痛くてあまりじっくり観賞出来ませんでした(+_+)

⑧「バベルの塔へ」
ようやくメインでございます♪
ピーテル・ブリューゲル1世の「バベルの塔」

この「バベルの塔」もやはり聖書が題材です。

さて観た感想・・・。
あれ?意外と小さな作品なんですね。「モナリザ」を見た時と同じ反応・・・。
でもでも、その小さな絵の中に一体何人描かれているのか???というぐらい細かい!

ここにも見どころを拡大して解説文が書かれているので有難いですね。

ブリューゲルの作品で「バベルの塔」を題材にしたものは2作品あるそうです。
今回展示されているのは2作品目。より大きく描かれている「大バベル」と呼ばれている方です。
(1作品目は「小バベル」と呼ばれています。)

出口付近にあった撮影用のブースです。
ブリューゲルの「バベルの塔」と東京タワーや通天閣と大きさを比較しています。

東京タワーよりも高い!!!!

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撮影ブースで写真撮影しようか??と迷いましたが恥ずかしかったので
止めておきました( 一一)

この展覧会は
2017年7月18日(火)~10月15日(日)まで開催されています。
もう一回じっくり観賞しに行きたいなと思えるぐらい見ごたえがあります!

↓特設ショップにいました。
 「タラ夫」ちゃんです。
 「バベルの塔」展 公式マスコットだそうです(笑)


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